公益社団法人三沢青年会議所 理事長

公益社団法人三沢青年会議所 スローガン

はじめに

私たち公益社団法人三沢青年会議所は 1963 年 11 月 17 日に日本 で 262 番目の青年会議所として誕生し、本年で 61 年目を迎えるこ ととなりました。時代が移り変わる中、永きに亘り、明るい豊かな 社会の実現に向けて熱き想いを持ってご尽力されてきました先輩諸 氏と、多くの方々のご理解とご協力へ感謝の意を表します。この新 たな時代においても、地域と青年の未来に貢献する使命を全うし、 共に成長し続ける私たちで在りたいと考えます。

未来は、私たちの手で形作られます。変化を受け入れながら、過 去の経験と新たなアプローチを結びつけ、地域と青年たちの未来を 描いていくことが私たちの責務と感じております。これからの時代 に求められるのは、柔軟性と創造力を備えたリーダーシップです。 私たちは地域の課題に正面から向き合い、持続可能な社会の実現へ 向けての運動を仲間と継続していきます。

また、私が三沢青年会議所初の女性理事長をさせていただくこと は、平等と多様性を重視した時代への新たなステップを踏み出すきっ かけとなると考えております。性別やバックグラウンドに囚われる ことなく、個々の力を最大限に発揮する環境を築き上げていくこと を目指します。女性の力が組織をより豊かにし、地域社会に新たな 視点とエネルギーをもたらすことを信じ、日々尽力して参ります。 私たち、若い世代が共に成長し、地域の皆様と共に新たなチャレン ジを重ね、未来への扉を開き、常に感謝の気持ちを胸に前進してい きます。

~柔軟であり協調性ある組織へ

時代に即した組織の形とは何か、全ての会員が積極的かつ能動的 に活動できる組織とは何か。私たちは組織としてのルールをしっか りと認識し柔軟性を保ちながらも、強靭であり協調性のある組織へ と進化していくことが求められると考えます。変化に適応し、新た なアイディアや技術を積極的に取り入れることで、会員個々が輝き、 意識が向上することで能動的な行動へと変化していく効果的な活動 を展開します。お互いの協力と協調を大切にし、多様な価値観を尊

重する組織文化を築いて参ります。 多様なバックグラウンドや専門知識を持つ新たな仲間、柔軟で多

様性溢れる若い世代の仲間づくりを強化し組織全体の力を向上させ ていきます。新たなアイディアやエネルギーは、地域社会や社会全 体への公益性の高い事業を広げていくことができると考えます。そ して、会員が青年会議所に求めるニーズに応え、個々の成長への価 値ある活動を展開することで、成長し続ける意欲を養います。また、 会員が自己実現と社会貢献を両立させる場を提供し、日々の JC 運動 をより充実したものにすることを目指します。

~輝く未来に羽ばたく青少年の育成

未来は、地域の子どもたちに託されています。本年度の三沢青年 会議所では、明るく希望に満ちた未来のために、青少年たちの成長 を支援し、彼らが自信を持ち物怖じせず歩みを進められる生きる力 を育む活動を行います。

子どもたちを取り巻く環境はいつもどんな時代でも刻々と変化し 続けます。IT 技術の進化や社会の変化が加速する中で、柔軟な思考 力や問題解決能力、困難に立ち向かう勇気と柔軟性、そして最も求 められるものは言語に囚われることなく自分の言葉で表現できるコ ミュニケーション能力です。青少年たちが自己の可能性を見つけ、 目標に向かって進む力を引き出すための機会を充実させていくこと が私たちに求められていると考えます。彼らが学び、挑戦し、失敗 や成功を通じて「成長」する過程を支えることで、未来に向かう勇 気と意欲を養うことができると信じています。そして、地域社会の 課題やニーズの模索を通じて地域との連携を試み、青少年たちがそ の一翼を担う存在となるような機会を創出します。共に学び、共に 協力し、共に地域へ貢献するサポート役として、青少年が夢を追い かけ、希望に向かって進む力を育てていく使命を担っていこうと考 えています。

~「共感」から「発展」へのふるさと活性化

ふるさととは、そこに住まう人々が思い出と夢を共有する大切な 場所です。地域の活性化には「共感」から始めることが重要です。 三沢地域の歴史や文化、人々と言葉と言葉で語り合い想いに共感し、その価値を尊重し、地域社会との絆を深めていきます。そして、米 軍基地のある国際色豊かな三沢市。国際都市である特性を活かし、 地域の今を見つめ、未来のための地域課題を発見し、若く勇気を持っ た積極性のある行動力でより魅力あるまちづくりに挑戦します。そ してこの地域において、私たちと共に歩み、地域活性化の運動を拡 大してくれる若い仲間を発見していくことも「共感」から「発展」 へとつながっていくことと考えます。これまで三沢青年会議所とし て取り組んできた国際サマーフェスティバルや三沢・沖縄児童交歓 事業の在り方を改めて考え、新たな仲間と新たなアイディアと取り 組みを行い、このふるさとの魅力を共感の輪を広げるだけでなく、 より一層の発信へと導いていきます。

地域の現状と私たち青年世代の現状を把握し、多様な価値観とア イディアに重きを置いたまちづくりを目指していきます。

~結びに~

2024 年度は「奏でる地域のシンフォニー」とスローガンを掲げさ せていただきます。色鮮やかで色とりどりの音と一人ひとりの言葉 と希望が奏でる交響曲(シンフォニー)を表し、個々が輝き協働す る未来を表します。明るい豊かな社会の実現に向けて、果敢に挑戦し、 それぞれが、それぞれの色で華々しい音を響かせる多様性溢れる運 動を展開してまいります。

未来への扉は、自らの手で開かれます。未知の挑戦や変化を避け るのではなく、チャンスへと変えていくことで新たな可能性が広がっ ていきます。「共感」「発展」「成長」をキーワードに、個々の能力と 情熱を最大限に発揮し続ける地域の実現に向かって参ります。