公益社団法人三沢青年会議所 理事長

公益社団法人三沢青年会議所 スローガン

はじめに

年平均10%以上の経済成長を達成した高度経済成長期にあって、三沢基地の建設が起爆剤として経済活動が活発となり急激な人口増加と都市化が進み、市政が施行してから5年。「明るい豊かな社会の実現」のもと、1963年11月17日に第262番目の青年会議所として、三沢青年会議所は誕生しました。現在、首都圏への人口流出の流れが加速し、従来型のサービスを提供する多くの地域経済は縮小基調にあり未だ先の見えない地域経済の低迷に対し、地方創生の流れからそれぞれの地域が目指すべき姿を描き、課題解決に向けた方策を打ち出す地域経営が求められる時代への転換期を迎えております。その環境にあって本年度は、市制施行60周年、三沢青年会議所がこの地に誕生してから55周年を迎え、そして77年に一度といわれる東北青年フォーラムを主管させて頂く年となっております。これを絶好の機会と捉え、この地域の特色を打ち出し、この地域の魅力を最大限に発信する取り組みが求められます。この地域の活力を更なるものへとしていくことで、この地域に住まう人々が未来に対して希望を抱くことが出来るようになるのだと確信しております。我々JAYCEEが自ら地域住民の先導にたって、市民、行政と問題意識を共有し、この地域のために何が必要であるかを考え「未来のために」行動する1年間にしていきます。

公益事業の運営と継続

公益社団法人として、地域に根差した事業運営を実施していくため、公益法人制度に関連するオペレーションルールを遵守のもと、経理処理や財産管理等を適正に行い、当組織においても地域の発展に寄与する各種事業の推進ならびに厳格な組織運営を図っていく必要があります。そのためには、単年度制という組織運営の中で、一部の限られた人財だけが理解を深めるのではなく、各種事業を推進する中で全体として公益法人制度に関わるオペレーションルールを徹底する事で、人財育成につなげてまいります。そして、永きにわたり引き継がれ、今年で第21回を迎える三沢・沖縄児童交歓事業の送出しと第38回を迎える三沢国際サマーフェスティバルを公益事業の大きな柱としながら。それを実行する為の資金造成を目的とした収益事業、組織維持存続のために必要不可欠な共益的事業を実施し、これからも地域に根差した団体として未来につなげる人財育成のもと事業運営を推し進めます。

未来の創造とまちの活性化

我が国は、平成20年をピークに人口減少局面に入っており、減少幅は年々拡大しています。同時に、首都圏への人口流出が進み、首都圏一極集中の傾向が加速化しています。地方においては人口減少・高齢化が進行し、生活サービスも低下してきています。しかしながら地方の住民は生まれ育った地域で暮らし続けたいという強い思いがあります。三沢市においても少子高齢化に伴い、生産人口数は減少の一途をたどっています。このまちに住まう人々は三沢の未来をどのように考えているのでしょうか。歴史・文化・伝統・風俗・景観などの資産はそこに住み暮らす人々がいたからこそ生まれ継承してきた物であり、そのまちで生まれ育った人々に宿るDNAなのです。三沢市には大自然がもたらす農作物や海産物からなる地域を代表する特産品や、多様な人種が住まう事で他の地域に誇れる多くの文化が存在します。そこにしかないものだからこそ、画一的なまちづくりではなく他とは違うまちづくりを可能にし、地域色が豊かになることによって差別化を図り魅力あるまちが創られるのです。このまちに住まう一人ひとりがこのまちの未来にむけ積極的にまちづくりに参画していく事が明るい豊かな社会につながっていくのです。

未来を担う青少年の育成

「子供のストレス」。私が子供の頃には聞いたことのない言葉でした。しかし現代では青少年が関与する事件や問題が頻発し、その要因としてこの言葉が使われています。少子化、核家族化、情報化、国際化などによる人々の生活様式や価値観の多様化、人間関係や地域における地縁的つながりの希薄化、過度に経済性や効率性を重視する傾向など、子供たちを取り巻く環境が変化した根拠を探せば数え上げるときりがありません。少子高齢化が進行する現代社会において、青少年の健全な育成を阻害することは地域の根幹を揺るがす大きな要因となります。地域の未来を明るく照らすのは彼らの笑顔であり、夢や希望を持ち踏み出すその足跡なのです。我々は一人の大人として青少年を取り巻く現代社会の問題に向き合い、子供たちが未来に対して明るい希望を持って物事に打ち込める環境を作り上げなければなりません。大人が押し付ける理想ではなく、現代の子供たちの目線に立ち、三沢の未来を担う子供たちのストレスという陰の感情を払拭し、希望という陽の感情を生み出す、彼らが未来に向けて笑顔で歩みだすきっかけとなる運動を実施いたします。

東北青年フォーラムの主管

2018年度、東北青年フォーラムを主管致します。東北地区の運動を発信する最大の場として1953年から連綿と受け継がれてきたこの大会は、三沢青年会議所の活力強化をはかると共に、そこから地域の活力強化を図るために必要であるからこそ誘致されました。雄大な自然と太平洋と湖に囲まれているこの地域には、多くの農特産物、海産物があり、国際色豊かな環境がゆえに様々な文化が存在します。そして、米軍基地が存在するこの地域を取り巻く環境は、混沌とする国際情勢の中心にあって予測困難な事が多い時代に直面しております。東北で唯一の環境であるからこそ、唯一のものを発信できる絶好の機会であります。大会開催に向けては、行政、他団体、地域住民との連携が必要不可欠でありますが、開催にあたってどのような効果を創出するのか、未来に向けてどのようなビジョンを描くのかを明確に打ち出し、地域益を考えこの地域の未来につながる為の一助としなければなりません。大会を通じて会員一人ひとりの更なる資質向上と自己成長につなげるのはもちろんではありますが、東北地区76青年会議所の皆様をおもてなしの気持ちをもって迎え入れるとともに、青森ブロック協議会、東北地区協議会と連携し大会を通して、三沢を東北中に発信する機会ととらえ、会員一丸となって大会の成功に向け全力で取り組んでまいります。

組織力の強化

「修練」「奉仕」「友情」の3信条のもと青年会議所は活動しておりますが、現在、三沢青年会議所は会員数の減少による組織力の衰退化が大きな課題となっております。我々を取り巻く環境は問題が複雑化し、変化の時代を逞しく生きてことが必要とされます。そして、既成概念にとらわれず価値観の枠を広げ続けられる人を育成し、人間力の向上を図っていく事が必要不可欠であります。自分が知らない考えや、物事に対する捉え方があることを知り学び続けることで、多くの発想がうまれ、周りの目や失敗することを恐れない大胆な行動力がやしなわれ、それを実践することの重要性への学びを通じて会員一人ひとりの資質向上さらには、組織力強化につなげてまいります。

おわりに

本年度は東北地区大会に取り組みながらLOM事業と非常に大変な一年になります。しかし、ただ出来ることを淡々とやっていくことに学びはあるのでしょうか。自分自身に負荷をかけ、挑戦することにこそ成長があるのではないでしょうか。三沢青年会議所の会員一人ひとりが当事者意識をもって本気でぶつかれば必ず達成できますし、その経験は60周年、65周年へとつながっていき三沢青年会議所の発展だけではなく地域の発展につながると確信しています。今年度の機会は二度と巡ってこないという覚悟をもち、「未来のため」の一助として何事にもチャレンジしてまいります。それこそが三沢青年会議所の根幹であると考えております。